トラウマの国のアリス 解離性障害と性暴力被害

トラウマの国のアリス 解離性障害と性暴力被害

本の内容

トラウマとはどんな世界なのか――それは感覚がゆがみ、起きることがいちいちあべこべ。時間の進みも上下もわからなくなる、まるで『不思議の国のアリス』のような世界。しかし、そのような「冒険」をしながらもトラウマからの回復がはかられていく。その日々を、ジュディス・ハーマンのトラウマからの回復の三段階「安全」「想起と服喪追悼」「再結合」に沿って克明に綴る、トラウマに焦点を当てた、今までにない解離性障害・性暴力被害当事者の記録。

著者紹介

性暴力・DV支援者&当事者活動家、Praise the brave代表、#remetoo発信者。
女性支援の周縁で成長、30代に性暴力・DVの相談員を開始し、同時期に起業。
その後、起業した業界で性暴力を受けた。現在は、当事者に向けた発信や当事者としてのトラウマインフォームド・ケアの講演活動、執筆活動などを行っている。

書誌情報

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書籍名トラウマの国のアリス 解離性障害と性暴力被害
著者名八幡真弓(やはたまゆみshe/her)
出版年2026年3月20日
ページ数・判型204ページ 四六判・並製 テキストファイル提供あり
定価定価2530円(本体2300円+税)
ISBN978-4-946112354-2 C0036

目次

第1段階 安全 ひとり闘う

チルドルームで立てる毒々しい作戦/作戦の前準備/搾取と暴力に見つかる/無理のある前進/方向転換/作戦終了、バイバイ/チルドルームからの脱出/周囲に安心と笑顔の花が咲く/動じない人との出会い/加害者仕様の機械人形/サンクチュアリ(聖域)での傷つき/脳内の安全とイマジナリー(空想の)加害者

第2段階 想起と服喪追悼 生きようとする

Ⅰ 挑戦し癒やし綴る

トイレのドアの開け方は?/皆さん、ドタキャンもOKです/私のことは、私抜きで決まる/私と[私]と(私)と“私”と…大切な私たち/対岸から手招きする回復者たち/調子っぱずれな時間帯の喫茶店で/自分と同じ二人との出会い/#MeTooの到来/声を上げたから味わう絶望と搾取と恐怖/フラッシュバック、絶対にバッドエンドになるVRゲーム/[私]からの多すぎる要求、分身のような「ゆき」と「まゆり」

チルドルームで立てる毒々しい作戦/作戦の前準備/搾取と暴力に見つかる/無理のある前進/方向転換/作戦終了、バイバイ/チルドルームからの脱出/周囲に安心と笑顔の花が咲く/動じない人との出会い/加害者仕様の機械人形/サンクチュアリ(聖域)での傷つき/脳内の安全とイマジナリー(空想の)加害者

Ⅱ 生への期待と関わりの中で育つ力

毛布と優里亜/「一瞬の間」もない返事の効果/映画鑑賞とセカンドオピニオン/二人目の弁護士/英語と日本語でつくる被害リスト/小さな騎士あらわる/親切な退職提案/うまくいかない記憶/終えていく儀式

第3段階 再結合 ひらこうとする

Ⅰ 急いで進む時間と掻き集める挑戦

症状が資格にばけた/制度的二次加害だらけの障害年金請求/真夏に冷える指、熱く痛い頭/苗字抜きの名刺/今後に向かうなら、二つの願いを/Praise the braveと#remetoo誕生/職業訓練校面接/年金事務所、ファイナル!/王子たちのおかげのグラウンディング―現実への着地―/過覚醒とシャボン玉の魔法使い/イベントへのたくさんの工夫/イベントへのたくさんの準備/閉じ込めた叫びからの痛み/大成功なのに大失敗?/穴に詰め込む予定と優里亜たちの帰国/

Ⅱ たくさんの顔が見えた、たくさんのことが見えた

見ていた世界がひっくり返った/記者会見に日常が混ざる/挑戦と誇りと恐怖/パンデミック、混乱の中を転がる/不貞腐れても止まらない/「子」への責任/一人の闘いから、二人での闘いに/一度きりの号泣と世界共通の体験/手術と感謝と回復と/ボストンに向けて膨らむ憂鬱/運命と友人が行けという/ボストン、夢のようなアパートメント/人生最大級のフラッシュバック/特効薬は模様替え/ふてぶてしく成長

・参考資料――トラウマ治療中に描いた絵